Re: 開閉的な現代音楽

投稿者:芦田直之
投稿日:97年1月24日 11時05分28秒
リモートホスト情報:cddi0.komaba.ecc.u-tokyo.ac.jp
町田氏の投稿「 Re: 開閉的な現代音楽」に対するコメントです

(内容)

前回の返事の続きです。(長過ぎて切られてしまいました。)

「インテリ音楽」「聴く者とコミュニケートしようとしないような音楽」と感
じてしまう人たちは、いまだに、その多様性に気づいて(多様性を認めて)い
ないのだと思います。そして、それは「哲学は難しい」と言っていることにも
似ています。

私自身、いくつかの作品について、これは思想そのものであると時々感じます。
こういう作品に接し、いろいろ*考える*ことによって、(自分で言うのもお
こがましいですが)内面が成長してきたと思っています。

これからも、気持ちの良い音楽ばかりつくっていけない、芸術家として創造的
でありたい、社会に問題提起したい、という作曲家の作品を進んで聴いていき
たいと思っていますし、従って、もちろん、「だめ」などとも思っていません。

>多くの作品は知識がなければ、おもしろさがわからない、という事ですね?

そういわれるとなんだか返事に窮しますが、その作品の構造を知りたいという
好奇心がわきおこりませんか? 少なくとも、もし、「知識」がない場合には、
「これはいったい何なんだ?」という気持ちが起こるはずです。そこからは、
聴く者次第でしょう、「インテリ音楽」と非難するか否かは。

>それが開閉的な音楽なんですよ

「開閉的」ということばを使っておられますが、何を「開」とし何を「閉」と
されているのでしょうか?



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