Re: 開閉的な現代音楽

投稿者:野々村 禎彦
投稿日:97年1月23日 20時33分20秒
リモートホスト情報:mag301d.riken.go.jp
芦田直之氏の投稿「 Re: 開閉的な現代音楽」に対するコメントです

(内容)

> ただ、作曲者の、現実への問題意識が、作品に表現されている場合には、
> 聴く側も、現実を見ていなければ、その作品に対する共感は得にくいと思うのです。
それはあくまで*きっかけ*であって、もしその作品が普遍的な強さを持っていれば、
そういう知識とは無関係に「凄え!」と感じるはずです。むしろ逆に、リスナーが
その作品の背景を調べていくうちに、その《問題》に突き当たるのでしょう。

>> 前衛芸術は知識と共存して初めて存在する物なんですか?もしそうなら、
>> 知識のない前衛芸術は、一体何という定義の余興になるのでしょうか?
> それらが、まさに、いろいろ指摘されているような、
> 「聴く者とコミュニケートしようとしないような音楽」なのでしょう。
具体的に、誰の何という曲ですか?《現代音楽》とか《前衛音楽》とかいう
実体のないお化けを作り出そうとする言説に注意しましょう。

> 作曲技法そのものが関心の対象となっている多くの作品を、
> 全く知識なしで聴いても、まったくおもしろくないでしょう。
それは結局、その曲が面白くないんですよ。フーガの知識が
全然なくても、バッハの『フーガの技法』は面白いです。


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