> 「フォールマ」の場合、素粒子のような細かい音の群をそれぞれまとめたものを
> はじめて「楽音」として扱っています。それらの素粒子が個々に聞き取れてしまうと
> 楽音が分裂してしまう(ことになる)ので、なるべく速く弾いて、「音の洪水」
> のようにならないといけなかったわけですね。
なるほど、よくわかりました。それにしても、あれだけの量の音をどこからど
うやって導き出したのですか。いつも、僕は、作曲家という「人種」はわれわ
れとは本質的に頭の構造が違うのではないかと思うくらいです(笑)。あの曲
の場合、聞いていて気持ちのいい響きが(全体として)していたようですが…。
以前、確か、林光さんだったと思いますが、ラジオで、「私が作曲していると
ころを第三者が観察したとすれば、その人は、彼は机に向かって何もしていな
いと観察するだろう」とおっしゃっていました。山本さんは、どうやって作曲
なさりますか。ピアノなど、お使いになるのですか。
> あと、チラシの印刷の都合で泣く泣く不本意なタイトルを付ける
> 場合もままあります。
作品リストの中では、どれが、それなのですか?