> なるほど、よくわかりました。それにしても、あれだけの量の音をどこからど
> うやって導き出したのですか。いつも、僕は、作曲家という「人種」はわれわ
> れとは本質的に頭の構造が違うのではないかと思うくらいです(笑)。あの曲
> の場合、聞いていて気持ちのいい響きが(全体として)していたようですが…。
以前、作曲家の頭をかち割って覗いてみたいということを言われたことがあります -_-;
それはともかく、あの曲では私自身もかつてないほど音の密集度を高めてしまいました。
このような場合には大抵システムか、それに準ずるもの、すなわち音の生産性が
高まるような理由があるものです。
具体的にいえば、「フォールマ」ではすべての音が4種類の古典的な四和音、
いわゆる属七や短七の和音の分散型でできています。それが猛スピードで
連なったり微妙に重なったりすると、そのクラシカルな音響(?)が所々に残って、
芦田さんが感じられたような響きになるのではないでしょうか。
> 以前、確か、林光さんだったと思いますが、ラジオで、「私が作曲していると
> ころを第三者が観察したとすれば、その人は、彼は机に向かって何もしていな
> いと観察するだろう」とおっしゃっていました。山本さんは、どうやって作曲
> なさりますか。ピアノなど、お使いになるのですか。
端からはとりあえず作曲しているようには見えると思いますよ。
ピアノには必ず向かっています。
> > あと、チラシの印刷の都合で泣く泣く不本意なタイトルを付ける
> > 場合もままあります。
> 作品リストの中では、どれが、それなのですか?
1994年のCapriccioはそうです。
不本意というか……つまらないタイトルですよね。