> いままでにない新しい音楽と言うものを最近聴いた覚えがありません
> まだまだ、新しい音楽を作るのに命をかけてる人達はいると思いますが
> 皆さんが聴いてこれはびっくり新しいぞ、という物を教えてください
この質問に答えにくいのは、いったん知ってしまったものは、もはや
《これはびっくり新しい》ではなくなってしまう、という事実がある
からですが、初めて聴いた時の衝撃が大きかった音楽を考えてみると、
シェルシの60年代から70年代半ばの合唱とオーケストラのための
作品と、クセナキスの同じ時期のテープ作品ということになります。
前者は、仏ACCORDから3枚組で全集が出ています。後者では、
「エルの伝説」という作品が仏montaigneから出ています。
> それと、空間的な音楽、例えば縦かける横の音楽とか、そういう
> 感じの音楽やってる人がいたら、それもお願いします
これは、前衛の時代に色々と試みられました。例えば、シュトック
ハウゼンは、分割されたオーケストラが聴衆を囲む「グルッペン」
や「カレー」という作品を書いたし、クセナキスは、オーケストラ
を聴衆の中にばらまいた「テレテクトール」や「ノモス・ガンマ」
という曲を書きました。彼らのテープ作品も、コンサートホールで
再現する場合には、音が客席中を飛び回るように作られています。