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レチタティーヴォ・セッコの諸段階
詳細情報
作曲者 田中吉史
演奏時間(分) 10 min.
楽器編成 8vo(2S,2A,2T,2B)
備考 based on recitativo secco of operas by W.A.Mozart
作品ノート   バロックから18世紀頃のオペラに見られるレチタティーヴォ・セッコは、ストーリーの展開上重要な場面でも用いられることが多いにも関わらず、音楽的には殆ど重視されることがない。確かにレチタティーヴォ・セッコだけを取り出して聞いても、紋切り型の和声進行に、むりやり和音のピッチにはめ込んだような不自然な抑揚や、人工的なリズムなど、殆どが音楽としての楽しみにはほど遠い代物である。その一方、こうしたレチタティーヴォ・セッコの特徴は、台詞(や語り)と音楽(歌唱)との間の移行途中の状態を示すものとも見なすこともでき、その意味では大変興味深い存在でもある。
  この作品は、モーツァルトの幾つかのオペラから、レチタティーヴォ・セッコの部分を抽出し、素材として扱っている。これらのレチタティーヴォ・セッコを他の様々な状態の間の移行過程の段階と見なして、別のどのような状態へ移行しつつあるものなのかを考察し、次のようなタイトルを持つ6曲の小品にまとめた。
I. Tutti insieme(「フィガロの結婚」による)
II. Che vuoi?(「偽りの女庭師」による)
III. In somma(「フィガロの結婚」による)
IV. (Pare un libro stampato)(「ドン・ジョヴァンニ」による)
V. Coincidenza(「フィガロの結婚」による)
VI. Calmatevi idol mio(「ドン・ジョヴァンニ」による)

声楽アンサンブルVox Humanaの委嘱により作曲、2008年3月に西川竜太指揮Vox Humanaによって初演された。
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