> > ちなみに今年の招待作曲家はMichael Jarrel、Beat Furrer、Isabelle Mundry
> > など、この他日本の若い作曲家の作品も多数初演される予定です。
> あれ?キーブルツは来ないことになったんですか?もっともこの人は、
> ヴィッテン’95のCDを聴いた限りでは、全く感心しなかったけど。
キーヴルツとO.ノイヴィルトは結局来ませんでした。でも、ふたりの作品はとても面白く聴い
て、特にノイヴィルトの作品は初めて面白いと思いました。個人的な感想ですが、アナリーゼ
の授業で見られたジャレルの方法からは、彼が非常によい教師でもあることが察せられました。
フラーについては、果敢な作曲家であることは認めますが、ジャレルよりも直感的に納得して
決めている事象が多いみたいな印象です。彼の作品もいくつか聴くことができましたが、うち
なんとなく気質が納得できる形で聞こえたのは1曲だけでした。もう少し聴いてみる必要が
ありそうです。
他に来ていたのは、ゴリゴリ・ケージ弾きのシュライエルマッハーと、ロバート・HP.プラッツ。
夏のサントリーの作曲家、今年はやっとクセナキスでしたが、いつまでああいった前世代ばかり
続ける気でしょうかね。選曲しているひとが現状を見ていない現代音楽祭というのも珍しいけど
日本的現象には違いない。
来年は《プロメテオ》で盛り上がりましょう。あっ、ノーノも前世代かな?
長木誠司
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