> 僕自身もむしろ、コンサートに来られた方に何か書き込んでいただいた方が
> 嬉しいです。
ではでは、簡単な感想を書かせていただきます。
田中吉史/弦楽四重奏曲"fuggitivi"は、確かに「とらえどころがない」音楽。
終りに向かう部分は、とても成功していたように思います。作曲者の意図が直
接伝わってきました。前半はなんともいえません。
田村文生/クラリネット6重奏曲「春分点」では静かな部分と発作的な部分と
が交替していました。第二楽章は、「むらっ気なピエロ」とでもあだ名をつけ
たい曲です。(私の中ではピエロという存在はなぜか異化の権化というイメー
ジがあります。)
横島浩/「情愛のない性格」のIIaとVIIIaの同時演奏はジョン・ケ−ジの精神
をそのまま受け継いだもので、あまり創造性が感じられませんでした。思わせ
ぶりなタイトルも気に入りませんが、ぜひ全曲同時演奏により、オーケストラ
作品として聞いてみたいものです。
鈴木