Re: 三行書簡12(Tempus Novum演奏会の感想)

投稿者:芦田直之
投稿日:97年6月09日 17時45分57秒
リモートホスト情報:wwwcache.hongo.ecc.u-tokyo.ac.jp
田中吉史氏の投稿「 Re: 三行書簡12」に対するコメントです

(内容)

> 僕自身もむしろ、コンサートに来られた方に何か書き込んでいただいた方が
> 嬉しいです。

ではでは、簡単な感想を書かせていただきます。

田中吉史/弦楽四重奏曲"fuggitivi"は、確かに「とらえどころがない」音楽。
終りに向かう部分は、とても成功していたように思います。作曲者の意図が直
接伝わってきました。前半はなんともいえません。

田村文生/クラリネット6重奏曲「春分点」では静かな部分と発作的な部分と
が交替していました。第二楽章は、「むらっ気なピエロ」とでもあだ名をつけ
たい曲です。(私の中ではピエロという存在はなぜか異化の権化というイメー
ジがあります。)

横島浩/「情愛のない性格」のIIaとVIIIaの同時演奏はジョン・ケ−ジの精神
をそのまま受け継いだもので、あまり創造性が感じられませんでした。思わせ
ぶりなタイトルも気に入りませんが、ぜひ全曲同時演奏により、オーケストラ
作品として聞いてみたいものです。

鈴木


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